お香の香りやお寺の静寂で独特の空間。
そんな環境で行うヨガは、いつもは気がつかないようなことに気づけたり、ふっと何かを感じたりと、少し違った時間。
お寺で行うヨガの魅力
静寂な空間でヨガができる
テレビやスマホなどの着信音や電子音、また、車の交通音や誰かの話し声…と、わたしたちの暮らしの中には音が溢れています。喧騒の中に生きているといっても過言ではありません。音のない「静か」な空間を探すのは、実は難しいことなのかもしれませんね。
多くのお寺は閑静な場所に建てられており、「静寂」な空間が保たれています。
静かな空間は、自分の心と精神を落ち着かせ、ヨガで必要な「集中力」と「気付き」の力を高めてくれます。お寺は、自分と向き合うヨガにぴったりの場所なのです。
「大切な言葉」に触れる機会が増える
その昔、お寺は僧が修行を重ねる場所でありながら、地元の住民や人たちが集いコミュニケーションを図る場所でもありました。
子どもたちが読み書きや計算を学ぶ「寺小屋」はきっと誰もが聞き覚えのある言葉。
時を経てそれは今も変わらず、地元の人たちが集い安らぎ憩う場所であってほしいと願うお寺が多いようです。「お寺ヨガ」ではヨガのレッスンの前後に、住職からの説法(お話の時間)の時間がある所もあります。
またヨガの先生の言葉に耳を傾けていくと、心を縛っていたものが自然とほどけていくような感覚を味わえることも。
わたしたちの生き方の原点に触れるような、大切な言葉に出会えるかもしれません。
ヨガと仏教の共通点をみつける
インド発祥のヨガ。その歴史は5000年以上前と言われていています。
例えば、ヨガでは「ナマステ」と手を合わせて挨拶したり、座って瞑想をしたりしますが、仏教でいう「合掌」や「坐禅」も、もしかしたら同じルーツからきているのかもしれません。
ほかにも“正しい道”という仏教の教えにある「八正道」はヨガ哲学の教えに通づるものがあります。
いつも冷静に客観的に物事をみつめましょう、という原始仏教の教えは、ヨガのポーズをとりながら自分の体や心にフォーカスしてじっくり観察していくのと似ていますね。
「大事にしているポイント」がヨガと仏教では共通しているところも多いのです。
ヨガは本来、瞑想や祈り、奉仕活動などを含めた総合的な修行のことであるといわれています。
そのゴールは「心の平穏と調和」、つまり「本当の幸せ」に気付くこと。
2023年予定